萩藩殿居村庄屋文書を用いた江戸時代末期の世帯変遷復元の試み

書誌事項

タイトル別名
  • Restoration of Household Succession in the Late Edo Period Using Documents of Tonoi Chiefs

説明

萩藩殿居村の江戸末期の庄屋文書が残されている。本研究は,米本位経済の下,百姓軒がどのように維持されたかの参考資料の提供を目的の1つとして,殿居村庄屋文書のうち,主に戸籍に関係する複数の史料を翻刻し,それらを相互に比較して,1826~1857年の世帯変遷の復元を試みた。その結果,潰れた百姓軒の後に,新百姓が配置されなかったと考えられる場合があるものの,分家などがあり,全体としては80軒台前半の軒数が維持されていたと考えられる。さらに,翻刻や比較の過程で明らかになった事実をもとに,『防長風土注進案』に記載がある瀧山城の障子の行方についても推定をおこなった。筆者らが調べた限り,この障子は,現在は残されていない。

収録刊行物

  • 生駒経済論叢

    生駒経済論叢 21 (2), 37-104, 2023-11-30

    近畿大学経済学会

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