神経線維腫症I型を背景とした右内腸骨動脈破綻の1例

DOI
  • 中島 千里
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  • 柏浦 正広
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  • 富永 経一郎
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  • 田村 洋行
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  • 安田 英人
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  • 田戸 雅宏
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  • 守谷 俊
    自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of right internal iliac artery disruption in a background of neurofibromatosis type I

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抄録

<p>症例は51歳の女性。突然の下腹部痛を主訴に救急搬送された。皮膚に多発する神経線維腫, café-au-lait斑があり, 未診断ではあったが神経線維腫症I型が強く疑われた。骨盤部造影CT検査で右内腸骨動脈から活動性出血があり, 経カテーテル的動脈塞栓術を実施した。のちに臨床的診断基準から神経線維腫症I型と確定診断した。再出血の兆候はなく第5病日に独歩退院した。神経線維腫症I型は血管病変を合併することがあり, 動脈瘤形成や血管破綻をきたすことが知られている。神経線維腫症I型患者を診療する際には積極的な血管病変の検索が必要である。</p>

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