新たなる認識論理の構築 21 ― 共有知識のアポリア ―

書誌事項

タイトル別名
  • Building a new epistemic logic 21 ―Aporia of common knowledge―
  • アラタ ナル ニンシキ ロンリ ノ コウチク(21)キョウユウ チシキ ノ アポリア

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説明

「新たなる認識論理の構築」シリーズの第21篇である。第19篇「集合論のアポリア」,第20篇「量子力学のアポリア」とともに「アポリア」3部作をなす。ここでも著者の主張は一貫していて,「あらゆるアポリアは,認識の基本構造である2視点はさみ込みを,後発の1視点囲い込みに還元しようとするところから生ずる」というものである。共有知識の形式化に伴う無限連言の問題は,まさに自己1視点囲い込みの典型である。これを他者との2視点はさみ込みで収束させてやる。それには,命題を核としそれを知性で囲い込む体の従来の論理ではなく,はさみ込みにより命題が生まれる,より認識論的に根源に基づく論理が求められよう。それが新たなる認識論理なのである。また,はさみ込みにより意味が生じる場としての“対角線”にも注目する。

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