新型コロナウイルス感染症対策のために対面とオンデマンド型遠隔授業を併用した体育実技系必修科目の検討

DOI
  • 文谷 知明
    川崎医療福祉大学 総合教育センター 川崎医療福祉大学 医療技術学部 健康体育学科
  • 門利 知美
    川崎医療福祉大学 総合教育センター 川崎医療福祉大学 医療技術学部 健康体育学科
  • 宮川 健
    川崎医療福祉大学 総合教育センター 川崎医療福祉大学 医療技術学部 健康体育学科

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration of Physical Education Practice Compulsory Subjects Utilized a Combination of Face-to-Face and On-Demand Remote Learning to Prevent New Coronavirus Infections:
  • Questionnaire Survey Results of 2020 Fall Semester Classes for First-Year University Students
  • −大学1年生を対象とした2020年度秋学期授業の調査結果−

抄録

<p> 本研究では,対面とオンデマンド型遠隔授業を併用した体育実技系必修科目の受講生にアンケート調査を実施し,今後の授業の一助となる資料を得ることを目的とした.対象者は451名(男性99名,女性352名)であった.その結果,週70分以上の運動時間は概ね妥当な設定であることが示された.男性はストレッチング,レジスタンス運動,有酸素性運動を同等に重視しているのに対し,女性はストレッチングを重視し,レジスタンス運動をそれほど重視していないことが示された.秋学期授業前に比べて,男女とも「肩こり」「腰痛」「頭痛」「目の疲れ」「ゆううつ感」に改善傾向がみられた.体型は「引き締まった」の割合が「緩んだ」より高く,これは男性で顕著であった.体力は柔軟性,筋力,全身持久力の順に向上しており,これは男性で顕著であった.最も役に立った配信内容は,男女ともに疲労を軽減する体操であった.次いで,男性は体幹のレジスタンス運動,女性はストレッチングであり相違がみられた.「QandA」や「私の運動時の工夫・他の学生に勧めたいこと」の掲載については,概ね2/3の学生が好意的にとらえていた.学生の88%が授業に満足感を得ていた.満足度は男性より女性が高い傾向にあった.ポストコロナ期においても,対面授業にオンデマンド型の遠隔授業を加えることで授業内容の幅が広がり,ひいては授業満足度を高めることに貢献するものと考える.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017909459728768
  • DOI
    10.34520/okayama.31.0_65
  • ISSN
    24357855
    1348947X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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