書誌事項
- タイトル別名
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- Implementation of Unfrozen Preservation Technology Using Some Natural Extracts with Supercooling-promoting Activity
抄録
<p>耐凍性を獲得のために,生物は様々な氷結晶制御物質を生産している.その氷結晶制御物質には,異物で起きる不均質核形成を阻害する過冷却促進物質と微小な氷結晶の成長を抑制する氷再結晶化抑制物質などがある.我々は,食品加工生産時に産生される未利用資源から過冷却促進活性を有する複数のエキスの製造に成功した.それらエキスのうち,最も活性が高いエキスはコーヒー粕エキスであった.さらに,食品加工で生成されるメラノイジン由来の同活性も見出した.エキスの実装化として,果実や野菜の未凍結保存技術の確立を試みた.イチジクの圃場散布により,収穫したイチジクは,-2°C下での15日間保存で,未凍結状態となり,小売り限界が5日間から15日間に延長された.さらに,レタス水耕栽培において,コーヒー粕エキスと味噌エキスの混合液を吸収させると,収穫したレタスは0°C以下で2週間ほど未凍結保存できることに成功した.</p>
収録刊行物
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- 日本食品工学会誌
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日本食品工学会誌 25 (1), 9-14, 2024-03-15
一般社団法人 日本食品工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017998021706368
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- ISSN
- 18845924
- 13457942
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可