日本小児科学会提唱の「小児期発症慢性疾患を有する患者の成人移行支援を推進するための提言」について

書誌事項

タイトル別名
  • Recommendations for transition from pediatric to adult health care for patients with chronic childhood disease by Japan Pediatric Society

抄録

<p>小児期発症の慢性疾患を有する患者が成人になる場合に,小児期から成人期に移行する際の「移行期医療」の概念とその方向性が2014年の日本小児科学会からの提言によって本邦で初めて示された.さらに新しい概念である「成人移行支援」は,単なる医療のあり方の変化だけでなく,患者が社会においてその人なりに自律・自立した成人になることを目的に,医療だけでなく健康・福祉という広い視点から提供されるべきものである.この「成人移行支援」を推進するための提言が,主要4項目(基本姿勢,生涯を見据えた包括的支援,転科支援,体制整備及びその他の必要な対応)について計20項目あげられて,2023年に日本小児科学会から発表された.「成人移行支援」の重要性について,小児科医だけでなく小児を診療するすべての診療科医が熟知すべきである.</p>

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