食物アレルギー児の養育者自身のQuality of Life質問票開発と検証

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT AND VALIDATION OF QUALITY OF LIFE QUESTIONNAIRE FOR PARENT BURDEN OF CHILDREN WITH FOOD ALLERGY
  • ショクモツ アレルギージ ノ ヨウイクシャ ジシン ノ Quality of Life シツモンヒョウ カイハツ ト ケンショウ

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抄録

<p>【目的】海外では食物アレルギー児の養育者に対するQOL質問票があるが,日本では翻訳版のみで文化や食生活を反映した尺度はない.食物アレルギー児養育者QOLを評価するための質問票開発を目的とした.</p><p>【方法】食物アレルギー児(0歳-15歳)の養育者からQOL質問項目を飽和するまで収集し,一次質問票を作成した.再び養育者から回答を得て,因子分析により質問を選定し二次質問票を作成した.二次質問票と食物アレルギー児QOL質問票(FAQLQ-PF日本語版),小児用および成人用包括的健康関連QOL尺度(KINDL,SF-8)に回答を得て質問票の妥当性を検証した.</p><p>【結果】407名の回答を得た.二次質問票はFAQLQ-PFと正相関,KINDLおよびSF-8精神的健康と弱い負相関を認めた.原因食品数3以上,日常食品への重症反応,アナフィラキシー既往,アドレナリン自己注射を所持している児の養育者は得点が高く,QOLが低下していた.</p><p>【結語】質問票は食物アレルギー児の養育者自身のQOL質問票として妥当性が示された.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 73 (2), 180-188, 2024

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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