ドイツにおける大学統治と資源配分 : 学内での算定式と業績協定を中心に

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タイトル別名
  • Internal Governance and Resource Allocation in German Universities : Intra-institutional Formulae and Performance Agreements
  • ドイツ ニ オケル ダイガク トウチ ト シゲン ハイブン ガクナイ デノ サンテイシキ ト ギョウセキ キョウテイ ヲ チュウシン ニ
  • ドイツ ニ オケル ダイガク トウチ ト シゲン ハイブン : ガク ナイ デ ノ サンテイシキ ト ギョウセキ キョウテイ オ チュウシン ニ

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論説

わが国の大学改革では,国立大学の学内ガバナンス改革が重要な論点の1つとなっている.但し,これまでは学長のリーダーシップ強化に注意が偏り,全学の意思決定構造の改革にはあまり関心が向けられなかった.本稿は,学内資源配分を梃子とした本部・部局間関係を考察する材料として,ドイツの州立大学における学内資源配分の方法論から学内ガバナンス体制を考察する.その結果,日本との大きな相違として,ドイツでは基本的に分権的な学内統治体制をとっている点が明らかになった.部局に一定の経営的独立を認め,本部は間接的な統制を行う体制である.そのなかで,算定式(数値指標)や業績協定が分権制を維持する統制ツールとして利用されている.ドイツの事例は,大学内を活性化し,同時に高等教育において経営管理的要素の強化と学術の自律をいかに両立させるかを考えるうえで,1つの解を提供している

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