唾液腺癌の局所頸部制御における術後照射の有用性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of the effect of postoperative radiotherapy for locoregional control in salivary gland cancer
抄録
当院で治療した唾液腺癌の術後照射の効果について後方視的に検討した。対象は根治手術を行った唾液腺癌104例で,そのうち術後照射が75例に施行されていた。全症例を対象とした場合,術後照射あり群の3年局所頸部制御率(LRC)は90.3%(95%CI 82.8-97.9%),術後照射なし群では71.2%(95%CI 52.9-89.5%)であり,術後照射あり群において有意に良好であった(p=0.02)。耳下腺癌症例を対象にした場合では,3年局所制御率(LC)は術後照射あり群では93.0%(95%CI 86.4-99.7%),術後照射なし群では66.6%(95%CI 42.4-90.9%)であった(p<0.01)。また多変量解析の結果,全症例を対象としたLRCでは術後照射が唯一の独立したリスク因子であり,耳下腺癌を対象としたLCでは高悪性度と術後照射が独立したリスク因子であった。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 50 (1), 6-12, 2024
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018672471416960
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可