暑熱環境における体温調節応答と質問紙による主観的暑熱耐性の関係

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タイトル別名
  • Relationship between thermoregulatory responses in a hot environment and subjective heat tolerance with a questionnaire

説明

本研究では質問紙を用いた主観的暑熱耐性と,暑熱環境における体温調節応答や形態的特性,生活習慣などの個人特性との関係を調査することを目的とした.健康な成人男性17名を対象として3つの実験を行った.(1)質問紙調査.(2)軽度暑熱曝露試験.(3)体組成測定及びマルチン式人体計測での形態測定.質問紙を用いたクラスター分析の結果,被験者は主観的暑熱耐性の高いHigh群(n=9),低いLow群(n=8)の2群に分類された.質問紙の質問項目のうち,睡眠環境に関する質問においてHigh群がLow群に比べて有意に高値を示した(p<0.05).しかし,軽度暑熱曝露試験において,2群間の深部体温(直腸温),平均皮膚温を比較したところ,時間と群の主効果及び交互作用は認められなかった.暑熱曝露90分後の後頚部局所発汗量においてHigh群がLow群に比べて有意に高値を示した(p<0.05).High群の主観的暑熱耐性が高いのは,高い発汗機能により熱放散を促進することが要因だと考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390020629769043840
  • DOI
    10.24538/jhesp.47.0_71
  • ISSN
    24348007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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