Stevens-Johnson症候群による低栄養患者に合併したrefeeding症候群の1例
書誌事項
- タイトル別名
-
- A case of refeeding syndrome in a patient with malnutrition due to Stevens-Johnson syndrome
この論文をさがす
説明
<p>Stevens-Johnson症候群(以下,SJSと略)に罹患し経口摂取困難となった76歳男性に経腸栄養を開始したところ,refeeding症候群(以下,RFSと略)を発症した症例を報告する.薬疹と低ナトリウム血症にて緊急入院,経時的に口腔粘膜の出血性びらんが増悪しSJSと診断された.入院当初は経口摂取可能であったが,徐々に摂取量は減少し5日間全くエネルギーが摂取できなかった.経腸栄養を開始したところ,開始2日目に血清リン値の急激な低下と深大性呼吸,意識混濁を認め,RFSと診断した.直ちに経腸栄養を中止し経静脈的にリンの補正を行った後,脂肪乳剤併用しながらごく少量からの経腸栄養を再開した.SJSとRFSに対する治療は奏効し寛解に至り,完全経口摂取へ移行できた.経口摂取困難になったSJS患者に経腸栄養を開始するときは,低栄養状態になった他疾患患者と同様,栄養投与開始後の低リン血症に起因するRFSのリスク考慮した栄養療法を行う必要がある.</p>
収録刊行物
-
- 学会誌JSPEN
-
学会誌JSPEN 6 (3), 143-148, 2024
一般社団法人 日本栄養治療学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390021558788157312
-
- ISSN
- 24344966
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可