右室乳頭筋起源の心室性期外収縮の 1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of premature ventricular contraction originating from the papillary muscle in the right ventricle
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説明
症例は45歳, 男性. ホルター心電図にて 3万個以上/日の単形性心室性期外収縮 (PVC) を認め, 動悸を伴っていたため, カテーテルアブレーションを施行した. PVC起源同定のため右室流出路にEnSite Array catheterを留置したところ, 最早期興奮部位はHis束レベルより下方の右室前壁と考えられたが, 同部位でのpace mapは不一致であった. 局所電位の早期性およびQS patternを指標に通電を行うと, 徐々に電気軸の変化を認めたが, PVCは消失しなかった. 詳細にmappingを行うとPVCのQRSに先行するPurkinje potentialを認め, Purkinje potentialを指標に通電を行うとPVCは消失した. しかし, 2カ月後にPVC再発を認めたため, 2 ndsessionを施行した. Electroanatomical mapping systemはCARTO 3 system (Biosense Webster, USA) を使用し, 心腔内磁気センサー付き超音波カテーテル (SOUND STARR) を併用した. SOUND STAR Rで観察すると, CARTO上のactivation mappingの最早期興奮部位に乳頭筋を認めた. SOUND STAR Rguide下で乳頭筋とアブレーションカテーテル先端との位置関係を把握しながら, カテーテルアブレーションを施行したところPVCは消失した. Pace mappingとactivation mappingが不一致であった右室乳頭筋起源の心室性期外収縮に対してSOUND STAR Rが有用であった症例を経験したので, 報告する.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 45 (SUPPL.3), S3_124-S3_129, 2013
公益財団法人 日本心臓財団
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679025782400
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- NII論文ID
- 130004730875
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可