ポリメラーゼ連鎖反応による大豆中組換え遺伝子の簡易検出

  • 坂元 博章
    東京理科大学大学院薬学研究科薬品分析化学研究室
  • 中村 洋
    東京理科大学大学院薬学研究科薬品分析化学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Simple method for detection of recombinant DNAs in genetically modified soybeans.
  • ポリメラーゼ レンサ ハンノウ ニ ヨル ダイズ チュウ クミカエ イデンシ ノ カンイ ケンシュツ

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抄録

米国モンサント社が開発した除草剤に耐性の大豆 (ラウンドアップレディ®) には, 非組換え大豆中で発現している5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素 (EPSPS) と構造の異なる, CP4EPSPS (土壌微生物のスクリーニングから得られたアグロバクテリウムのCP4株由来のグリホサート抵抗性EPSPS) が発現する遺伝子が組み込まれている. 本研究は, 遺伝子組換え大豆の簡便な検出法の開発を目的として, PCR法を用いてCP4EPSPS遺伝子の検出を試みた. その結果, 大豆DNA抽出物のPCR産物をアガロースゲル電気泳動で分離することにより, 組換え体の混入率に応じて組換え遺伝子を検出できる方法を確立できた. また, 大豆加工食品への応用を行った結果, 加工時の加熱温度や加熱時間によっては, DNAが短く切断されることにより目的のDNAが検出できないことがあることが示唆された.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 51 (9), 809-814, 2002

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (6)*注記

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