β‐シクロデキストリンを用いるキャピラリー電気泳動によるダンシル‐D,L‐アミノ酸の光学異性体分離とその化学平衡

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タイトル別名
  • Enantiomer separation and complexation equilibrium of dansyl-D,L-amino acids with .BETA.-cyclodextrin in capillary electrophoresis.
  • β-シクロデキストリンを用いるキャピラリー電気泳動によるダンシル-D,L-アミノ酸の光学異性体分離とその化学平衡
  • ベータ シクロデキストリン オ モチイル キャピラリー デンキ エイドウ ニ ヨル ダンシル D L アミノサン ノ コウガク イセイタイ ブンリ ト ソノ カガク ヘイコウ

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抄録

キラルセレクターとしてβ-シクロデキストリン (β-CD) を用いるキャピラリーゾーン電気泳動によって, ダンシル化したD,L-フェニルアラニン及びD,L-イソロイシンの光学異性体の分離を種々のpHで検討した. いずれの場合も, それぞれのダンシルアミノ酸の等電点前後のpH領域 (pH 2.5~4.5) で良好な光学異性体分離が達成されることを見いだした. ダンシル-D,L-フェニルアラニン (Dns-D,L-Phe) を用いて, 移動度のpH及びβ-CD濃度依存性を解析し, 酸解離定数とイオン化学種の電気泳動移動度, 更にDns-D,L-Pheの双性イオンと陰イオンの包接錯体生成定数を決定した. 得られた定数より, Dns-D,L-Phe双性イオンの包接錯体生成においてD,L間に大きな差が生じ, それがイオン性の平衡化学種の濃度分布に影響を与え, 光学異性体分離が達成されることを明らかにした.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 51 (10), 871-876, 2002

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (26)*注記

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