トリアジンチオール末端オリゴ(2‐ブチル‐2‐オキサゾリン)による銅表面の改質

  • 佐藤 久美子
    岩手大学大学院工学研究科フロンティア材料機能工学専攻
  • 平原 英俊
    岩手大学大学院工学研究科フロンティア材料機能工学専攻
  • 川村 優文
    岩手大学工学部応用化学科
  • 會澤 純雄
    岩手大学大学院工学研究科フロンティア材料機能工学専攻
  • 成田 榮一
    岩手大学大学院工学研究科フロンティア材料機能工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Modification of Copper Surface with Oligo (2-butyl-2-oxazoline) Having a Triazinethiol Moiety on Oligomer End
  • トリアジンチオール末端オリゴ(2-ブチル-2-オキサゾリン)による銅表面の改質
  • トリアジンチオール マッタン オリゴ 2 ブチル 2 オキサゾリン ニ ヨル ドウ ヒョウメン ノ カイシツ

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説明

新しい表面処理剤の開発を目的に,トリアジンチオールを末端にもつオリゴ(2-ブチル-2-オキサゾリン)(OBuOZO)という新規のテレケリックスを合成し,銅板上に形成したその被膜について検討を行った。実験は,まずブチルオキサゾリン(BuOZO)のカチオン開環重合により得られたリビングOBuOZOをトリアジンチオールと反応させ,37.1%の収率でテレケリックスを合成した。次に,銅板をテレケリックス溶解液に浸せきして被膜処理した。処理銅板の質量測定から単位表面積当たりの吸着被膜量を求め,さらにX線光電子分光(XPS)分析,原子間力顕微鏡(AFM)分析および接触角測定から,処理銅板表面の性状の変化を調べた。その結果,生成被膜量は処理温度と処理時間の増大とともに増加することがわかった。また,未処理銅板に比べ処理銅板表面の接触角が増大し,表面の疎水化が確認された。さらに,XPS分析とAFM分析により処理銅板表面上の生成テレケリックス被膜の状態を明らかにした。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 82 (11), 487-492, 2009

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (24)*注記

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