Crl:CD(SD)ラットにおける自然発生眼病変

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  • Spontaneous ocular abnormalities in Crl:CD(SD) rats

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2004年から2007年に当研究所で実施したCrl:CD(SD)ラットの眼科検査の背景対照データを収集し、自然発生眼病変を解析した。眼科検査は一般毒性試験22試験の対照群(10-20匹/性/試験)に用いた484匹(検査時週齢:8-31週)について、倒像検眼鏡とスリットランプを用いて実施した。高頻度で認められた病変は角膜と水晶体の混濁であり、その頻度は各々47%と31%であった。結膜、虹彩、硝子体、網膜及び脈絡膜の自然発生眼病変頻度は2%以下であった。角膜混濁は、ほとんどのケースで眼瞼裂に沿って内側から中心部または外側に観察された。水晶体混濁は前部被膜直下、前部皮質、核皮質移行部、核部、後部皮質及び後部被膜で観察され、核部の混濁が23%の高頻度で認められ、次いで前部皮質の混濁が8%の頻度で認められた。角膜と水晶体混濁の頻度を試験単位に分け解析した結果、角膜と水晶体の混濁には動物のロット間差が大きいことが示唆されたが、検査した週齢の範囲において角膜と水晶体の混濁の頻度と週齢の間に関連性は認められなかった。

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