DNAメチル化と正常大腸―特にfield cancerizationについて―

  • 前田 修
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器疾患先端研究寄附講座
  • 安藤 貴文
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
  • 石黒 和博
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器疾患先端研究寄附講座
  • 渡辺 修
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
  • 日比 陽子
    名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学
  • 永井 拓
    名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学
  • 山田 清文
    名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学
  • 舩坂 好平
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
  • 宮原 良二
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
  • 大宮 直木
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
  • 後藤 秀実
    名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
  • Jean-Pierre J. Issa
    Fels Institute for Cancer and Molecular Biology, Temple University

書誌事項

タイトル別名
  • DNA methylation in normal colon—especially about "field cancerization"
  • DNA methylation in normal colon^|^mdash;especially about ^|^quot;field cancerization^|^quot;

説明

Field cancerizationまたはfiled defectは腫瘍周囲の非癌部の組織における生物学的な変化を指し重要な発癌メカニズムと考えられている.我々は大腸癌患者の正常粘膜においてDNAメチル化異常がみられるかどうかについてゲノムワイドに解析した.Methylated CpG island amplification microarray(MCAM)を用いて健常人の正常大腸粘膜と大腸癌患者の非癌部のメチル化状態を比較した.健常人の大腸粘膜と大腸癌患者の正常外観の非腫瘍部の4対のペアについてMCAMにおいてメチル化レベルが異なると判定された15遺伝子を抽出した.候補遺伝子についてバイサルファイトパイロシークセンス法を用いて定量的メチル化解析を行った.また大腸内視鏡生検50検体を用いてメチル化レベルを定量的に評価した.その結果,有意にメチル化レベルの異なる遺伝子を見出すことはできなかった.大腸癌の周囲粘膜におけるプロモーター領域の高メチル化を示す遺伝子は多くないと考えられた.

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679179636480
  • NII論文ID
    130004456515
  • DOI
    10.2198/sbk.56.9
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BC3sXjtVSnsr8%3D
  • ISSN
    13499785
    00319082
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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