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- 五十嵐 賀世
- 東京医科歯科大学医用器材研究所有機材料部門
書誌事項
- タイトル別名
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- Bonding to Dentin Etched with Phosphoric Acid : Effect of Primers on the Demineralized-dentin Collapsed by Air-drying
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説明
リン酸処理象牙質にレジンを確実に接着させる方法を見出すことを目的としてプライマーを検討した結果, リン酸エッチング後の乾燥により収縮した脱灰象牙質にPhenyl-Pを1%溶解した30%HEMA水溶液(1P-30H)をプライミング後, HEMAをプライミングすることによりレジンを安定して接着できた.すなわち, ダンベル型の象牙質接着試料を用いた引張試験により, 1P-30Hでプライミング後ただちにTEGDMAボンディング材を接着させた場合には4.1MPaであった接着強さが, HEMAによるセカンドプライミングを追加すると17.2MPaと有意に向上し, 破断形態も界面剥離からレジンの凝集破壊に変化した.さらに, これらの接着界面の象牙質側に樹脂含浸象牙質が生成しており, その底部にはレジンで包埋されたハイドロキシアパタイトが存在することがSEM, TEM観察により確認された.
収録刊行物
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- 歯科材料・器械
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歯科材料・器械 17 (6), 354-361, 1998
一般社団法人 日本歯科理工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679188078592
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- NII論文ID
- 110002991342
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- NII書誌ID
- AN00127279
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- ISSN
- 21884188
- 02865858
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可