大学生の学習場所としてのサードプレイスに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on "Third Place" as a learning place for university students
  • ダイガクセイ ノ ガクシュウ バショ ト シテ ノ サードプレイス ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

昨今我が国を含めた先進諸国においては、社会の成熟とともに知識重視社会に向かいつつあり、教育インフラの重要性が高まっている。本研究では、サードプレイスで学習をする都市生活者を調査・分析したところ、以下の3点が結果として明らかになった。1)サードプレイスで学習する際の意思決定プロセスには、「学習を目的として場所を選択する場合」と「場所を選択する事を目的とする場合」の2種類がある。居住地や就学先周辺では、前者が多くみられた。2)サードプレイスで学習する理由には、物的な側面の動機と心的な側面の動機がある。このうち、心的な動機は、学習意欲に対して強い影響を与えている。3)サードプレイスで学習する人は「人がいる」「一人になれる」という2つの対極的な欲求を持っている。それを満たし、かつ求める物的環境の快適性を有する場所として、サードプレイスが利用されていた。以上のようにサードプレイスは都市における学習場所として価値を有していた。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 49 (3), 1083-1088, 2014

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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