総合設計制度による容積率割増を通じた建築物の誘導効果に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of induction effect of buildings through Extra Floor Area Ratio by the Comprehensive Building Design System
  • 総合設計制度による容積率割増を通じた建築物の誘導効果に関する研究--公開空地面積率に基づく容積率割増を中心に
  • ソウゴウ セッケイ セイド ニ ヨル ヨウセキリツ ワリマシ オ ツウジタ ケンチクブツ ノ ユウドウ コウカ ニ カンスル ケンキュウ コウカイ クウチ メンセキリツ ニ モトズク ヨウセキリツ ワリマシ オ チュウシン ニ
  • 公開空地面積率に基づく容積率割増を中心に
  • Focusing on the Extra Floor Area Ratio Based on the Public Open Space Ratio

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説明

本研究は、総合設計制度について、主要な特定行政庁の許可基準等に定める制度的枠組みに対して実現された公開空地面積率や割増容積率等に関する比較分析を行い、当該制度による建築物の誘導効果を検証しようとするものである。各特定行政庁の許可基準等に示される制度設計上は、容積率の割増対象の多様化が進んでいるが、本研究における統計的分析からは、依然として公開空地面積率によるところが大きく、これに対してどの程度の容積率割増を認めるかという制度設計が重要である。例えば、東京都の市街地住宅総合設計は、割増容積率に地域ごとの差を設け、一般型に比してより大きな容積率割増を行った結果、都心部等の高容積かつ高地価の地域でも、一定規模の住宅開発に適用され、住宅供給の促進に貢献していることが確認できた。このように立地条件や建築物の整備内容等に応じて割増容積率にメリハリを付け、戦略的に運用することが効果的と考えられる。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 42.2 (0), 80-87, 2007

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (6)*注記

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