難治性下腿潰ように対する硝酸イソソルビドテープ剤(フランドルテープ)の治療効果

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タイトル別名
  • Clinical evaluation of isosorbide dinitrate tape (frandol tape) for leg ulcers.

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説明

われわれは7例の難治性下腿潰瘍に対し, 硝酸イソソルビドテープ剤(フランドルテープ, 以下ISDN)の外用による治療を試み, 良好な結果を得た。副作用は1例も認められなかつた。7症例はいずれも下腿の血行障害, 循環不全をきたす基礎疾患があつた。方法はISDNの1/5∼2/3枚を潰瘍周囲に貼付するという簡単なものである。治療前ならびにISDN貼付時, 非貼付時の皮膚温をサーモグラフィーで測定し, ISDNによる皮膚温の上昇が確認された。同様の素材によるプラシーボテープ貼付時との間にも皮膚温の上昇に差が見られ, ISDNによる皮膚温の上昇は, ODT効果によるもののみではなく, ISDNそのものによる血管拡張作用によるものと思われた。また, 3例でISDNの血中濃度を測定したが, テープの1回使用量が少ない症例では, 検出しえなかつた。このため1回使用量が少なければ, ISDNによる種々の副作用は防げるものと推察された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 51 (1), 131-137, 1989

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (2)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679274340608
  • NII論文ID
    130004830684
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.51.131
  • ISSN
    18804047
    03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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