Pruritic Urticarial Papules and Plaques of Pregnancyの1例

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タイトル別名
  • A Case of Pruritic Urticarial Papules and Plaques of Pregnancy(PUPPP).

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説明

29歳の初産婦にみられたpruritic urticarial papules and plaques of pregnancy(PUPPP)の1例を報告した。妊娠37週より妊娠線条に沿ってそう痒を伴う紅斑が出現した。鼠径部,腋窩にも紅斑及び紅色小丘疹が多発し,四肢には白暈を伴う紅斑がみられるようになった。組織学的には真皮乳頭層の浮腫,真皮浅層~中層の毛細血管周囲のリンパ球浸潤がみられた。蛍光抗体直接法では,真皮血管壁にC3の沈着が認められた。PUPPPと診断し,抗ヒスタミン剤内服·注射とステロイド外用剤の外用を行ったが無効であった。分娩後,そう痒および皮疹は速やかに軽快した。本症例では,血管壁のC3沈着という所見より,PUPPPの発症にIII型アレルギーの関与が示唆された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 63 (5), 502-504, 2001

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (17)*注記

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