発疹性黄色腫―毛包一致性丘疹が多発した1例―

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Eruptive Xanthoma
  • 症例 発疹性黄色腫--毛包一致性丘疹が多発した1例
  • ショウレイ ハッシンセイ オウショク シュ モウホウ イッチセイ キュウシン ガ タハツ シタ 1レイ
  • ―毛包一致性丘疹が多発した1例―

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抄録

29歳,男性。初診の1ヵ月前より背部,四肢にそう痒を伴う白色~黄色調の小丘疹が出現,徐々に多発した。躁鬱病のため神経科に通院中であるが,ストレス解消のため通常の食事以外に糖分の多い清涼飲料を2~3l一度に飲んだり,まんじゅうやケーキを10数個一度に食べるという食生活を送っていた。血液検査ではトリグリセリド5495mg/dl,VLDL 4700mg/dl,カイロミクロン6480mg/dl,空腹時血糖314mg/dl,V型の高脂血症,糖尿病を合併していた。病理組織学的に毛包周囲に浸潤する組織球と泡沫細胞を認め,その周囲の真皮では上層から中層の膠原線維間にも泡沫細胞が浸潤していた。過食もしくは糖尿病を原因とした続発性高脂血症に伴う発疹性黄色腫と診断し,血糖コントロール,高脂血症に対する食事療法および内服治療を開始したところ皮疹は速やかに改善した。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 67 (3), 218-220, 2005

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (15)*注記

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