<i>γ</i>-オリザノール局所使用の皮脂腺に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Increase in Skin Surface Lipids during Topical Application of <i>γ</i>-Oryzanol
  • γ-オリザノール局所使用の皮脂腺に及ぼす影響
  • ガンマ-オリザノール キョクショ シヨウ ノ ヒシセン ニ オヨボス エイキョウ
  • Increase in Skin Surface Lipids during Topical Application of γ-Oryzanol

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抄録

γ-オリザノールはその全身投与による成長促進, 性腺刺激などの代謝機能賦·活作用が知られている。局所作用としてはビタミンEに類似する。皮膚微細循環機能に影響を与え, 直接的に皮膚温を上昇させる作用が, 神村らによつて報告されている。われわれは乾皮症の治療にγ-オリザノールクリームを使用してacneを誘発しやすいことを経験し, γ-オリザノールは皮脂腺を賦活する作用があると推論して, γ-オリザノールの局所皮脂分泌量に及ぼす影響を知るため, 1%γ-オリザノールクリームを, 基剤のみのplaceboを対照としてdouble blind testをおこなつた。正常人前腕に1ヵ月間塗布をおこない, 皮表皮脂をカップ法で採取し, クロム酸酸化法により総脂質の定量およびTBA法で過酸化脂質量を測定した。その結果, 有意の差で皮表皮脂の総脂質量の増加を認めた。また, 過酸化脂質量, 過酸化脂質量と総脂質量の比には差を認めなかつた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 35 (5), 566-570, 1973

    日本皮膚科学会西部支部

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