Desmoplastic Malignant Melanomaの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Desmoplastic Malignant Melanoma

抄録

71歳,男性。初診の3年前ごろより,右手掌に黒褐色胼胝様皮疹が出現し,その後徐々に表面びらん状となり,さらに隆起性赤色腫瘤状になった。臨床的に血管拡張性肉芽腫が疑われた。病理組織検査では真皮内に紡錘形細胞が充満しており,一部の細胞内にメラニン沈着を認めた。また免疫組織学的検索でS-100(+),HMB-45(-),Vimentin(+),Cytokeratin(-),α-SMA(-),NSE(-)であったことより,desmoplastic malignant melanoma(DMM)と診断した。全身検索ではリンパ節転移,遠隔転移を認めず,stage II C(pT 4b,N 0,M 0),UICC 2002と診断した。肝硬変に伴う肝機能低下のため,化学療法は施行せず,IFN-β局注療法により経過観察中である。現在のところ再発や転移を認めていない。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 70 (2), 153-158, 2008

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (19)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679277211520
  • NII論文ID
    130004475227
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.70.153
  • ISSN
    18804047
    03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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