外用コルチコステロイド経皮吸収による副腎皮質機能抑制の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Adrenocortical Suppression Following Percutaneous Absorption of Topical Corticosteroids
  • 外用コルチコステロイド経皮吸収による副腎皮質機能抑制の検討--密封包帯法による0.1%Triamcinolone Acetonide軟膏(0.1%Ledercort軟膏)の場合
  • ガイヨウ コルチコステロイド ケイヒ キュウシュウ ニヨル フクジン ヒシツ
  • 外用コルチコステロイド経皮吸収による副じん皮質機能抑制の検討
  • —Observations on 0.1% Triamcinolone Acetonide Ointment (Ledercort ointment) Applied under Occlusive Dressing—
  • ―密封包帯法による0.1% Triamcinolone Acetonide軟膏(0.1% Ledercort軟膏)の場合―

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抄録

汎発性尋常乾癬3例, 全身性慢性湿疹様皮膚炎1例, 剥脱性皮膚炎1例計5例の患者に0.1% triamcinolone acetonide軟膏(Ledercort 軟膏) 20g/day(20mg triamcinolone acetonide) をODTの型で1周間外用し, 連日血清1-OHCS, 尿中17-OHCS値を測定することにより副腎皮質機能抑制を検討した。また末梢循環好酸球数, 血糖値も合わせて測定した。全例において, ODT継続中血清11-OHCS, 尿中17-OHCS値はごく軽度に低下が認められるが, それらは正常範囲内での変化であり, ODTを中止することによりすみやかに前値に復した。末梢循環好酸球数, 血糖値の変動はそれぞれ1例にごく軽度に認めたが, ODTを中止することによりいずれも前値に復した。0.1% Triamcinolone acetonide軟膏は1日 20gをODTで外用してもほとんど副腎皮質機能抑制を起こさないことが判明した。したがつて長期にわたり外用せざるをえないような症例に適していると思われる。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 37 (3), 410-419, 1975

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (5)*注記

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