書誌事項
- タイトル別名
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- The Effect of Kojic Acid on Yellowish Discoloration
- コウジサン ノ ガンメン オウグスミ ニ タイスル カイゼン コウカ
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説明
我々は 35 年以上の長きにわたり,コウジ酸の,肝斑,日光黒子,太田母斑,雀卵斑,色素沈着型化粧品皮膚炎およびその他の色素沈着症に対する臨床試験を行ってきた。興味深いことに,多くの患者に共通して,コウジ酸によって,色素沈着が改善するだけでなく,顔面の黄ぐすみ (皮膚の黄色化および透明度低下) にも改善効果を示すことを経験している。近年,黄ぐすみの一因として,皮膚タンパク質の糖化による糖化最終産物 (advanced glycation end products:AGEs) およびカルボニル化による脂質過酸化最終産物 (advanced lipoxidation end products:ALEs) の産生が提唱されており,我々は,コウジ酸の皮膚の黄色化および透明度低下に対する改善効果が,AGEs および ALEs の産生を抑えることによるものと推定し検討した。その結果,コウジ酸は AGEs および ALEs 産生抑制作用を示すことが明らかとなった。従って,コウジ酸の外用は色素沈着症の改善だけでなく,黄ぐすみに対しても有用であると考える。
収録刊行物
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- 西日本皮膚科
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西日本皮膚科 77 (3), 244-249, 2015
日本皮膚科学会西部支部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679277572480
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- NII論文ID
- 130005101064
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- NII書誌ID
- AN00183881
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- ISSN
- 18804047
- 03869784
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- NDL書誌ID
- 026566024
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可