22年後に肺転移を認めたUltra Late Recurrence右頚部悪性黒色腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Lung Metastasis Developing 22 Years after Initial Treatment of Malignant Melanoma on the Right Neck
  • 症例 22年後に肺転移を認めたUltra Late Recurrence右頚部悪性黒色腫の1例
  • ショウレイ 22ネンゴ ニ ハイ テンイ オ ミトメタ Ultra Late Recurrence ミギ ケイブ アクセイ コクショク シュ ノ 1レイ

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説明

47歳,女性。24歳時(1987年)に右頚部皮膚悪性黒色腫の診断で,長崎大学病院にて皮膚悪性腫瘍切除術と頚部リンパ節郭清を施行された(Breslow tumor thickness 0.6 mm, pT1aN0M0, Stage IA)。術後,外来でピシバニール®局所注射による化学療法を受けていたが,1年後の全身精査で異常を認めず,通院を中断していた。45歳時(2008年),健康診断で胸部異常陰影を指摘された。胸部CTを施行し,右肺S2領域に転移を疑う結節影が認められ,PET-CTでも同部位に集積像が認められた。増大傾向のため,翌年,右上葉切除術と縦隔リンパ節郭清が施行され,病理にて悪性黒色腫の肺およびリンパ節転移と診断された(pTxN0M1b, Stage IV)。術後,6回のDAC-Tam療法が施行され,現在まで再発は認められていない。右頚部皮膚悪性黒色腫の皮膚悪性腫瘍切除術・頚部リンパ節郭清後,22年が経過して肺に転移した症例を報告した。悪性黒色腫は,早期病変であっても,本症例の様に長い経過を経て再発する症例があり十分な注意が必要と考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 74 (2), 137-141, 2012

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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