直腸癌術後再発に対するPET/CT planningに関する初期研究~GTVとBTVの相違~

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タイトル別名
  • THE DIFFERENCE BETWEEN GROSS TUMOR VOLUME AND BIOLOGICAL TARGET VOLUME IN POSTOPERATIVE LOCAL RECURRENT RECTAL CANCER; A PRELIMINARY STUDY OF PET/CT RADIATION THERAPY PLANNING

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説明

【目的】CTによるgross tumor volume(GTV)とFDG-PET/CTによるbiological target volume(BTV)の間及び放射線腫瘍医間の標的体積に差があるか,明らかにする.【方法】術後局所再発直腸癌 7 症例で,独立した放射線腫瘍医 3 人が,それぞれCT上とPET/CT上でtargetを囲い,GTVとBTVの平均体積を,二元配置分散分析法を用いて比較した.放射線治療時と同姿勢でFDG-PET/CTを撮像し,CT画像とPET画像をDICOMデータにて,それぞれ放射線治療計画装置に送り,DICOM情報によるfusionを行った.GTVはCT上で異常陰影を標的体積として囲い,FDGの異常集積範囲は主にtumor/muscle比を参考に,各放射線腫瘍医が肉眼的に標的体積を設定した.【結果】この 7 症例の標的体積の平均が,GTV; 77.2±53.6cm3,BTV; 58.0±48.0cm3となり,BTVがGTVより統計学的に有意な低値となった(p<0.001).GTVとBTVの間には強い相関を認めた(r=0.952, p<0.001).直腸癌局所再発症例では,放射線腫瘍医間の標的体積には明らかな差は認めなかった(F(2, 18)=0.654, MSe=5220.046, p=0.532).modalityに有意な主効果が見られた(F(1, 18)=28.252, MSe=137.496, p<0.001).【結論】直腸癌の局所再発症例でも,機能画像(PET/CT)によるtarget volumeと形態画像(CT)による標的体積で有意な差を認めた.

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参考文献 (15)*注記

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