書誌事項
- タイトル別名
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- A case of primary apocrine carcinoma with neuroendocrine differentiation occurring on the right parasternal region
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説明
80歳,男性。2002年より右胸部にざ瘡様の皮疹が出現したが放置。2012年8月初診時,右傍胸骨部に20×19×5 mm大の広基性紅色腫瘤があり,表面はびらんを伴い易出血性であった。全身検索にて転移なし。汗腺系悪性腫瘍,無色素性悪性黒色腫などを疑い,広範切除,全層植皮術を行った。病理組織学的に,ルーペ像では,真皮内に主座を置く左右非対称性,隆起性病変であった。腫瘍細胞の構築は,充実性胞巣状,索状,リボン状を呈し,ごく一部に断頭分泌がみられた。個々の細胞は比較的均一な類円形核と好酸性の胞体を有した。免疫染色にてCAM5.2,EMA,CK7,GCDFP-15,シナプトフィジン,クロモグラニン,CD56,ER,PR陽性,CK20,HER2陰性。追加検査にて乳癌は否定的であったことより,神経内分泌分化した皮膚原発アポクリン腺癌と診断した。センチネルリンパ節生検を希望せず,タモキシフェン20 mg/日の内服を開始。術後1年8ヵ月の現在,局所再発・転移なし。
収録刊行物
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- Skin Cancer
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Skin Cancer 29 (2), 165-170, 2015
日本皮膚悪性腫瘍学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679313602816
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- NII論文ID
- 130004836582
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- ISSN
- 18843549
- 09153535
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可