書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Medullary Intracystic Breast Carcinoma
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説明
嚢胞内乳癌の形態をとった乳腺髄様癌の1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.症例は40歳,女性.左乳房の痛みと腫脹を主訴に近医を受診し,当科に紹介された.左乳房AC領域に径6cmの表面平滑な腫瘤を触知し,マンモグラフィでは境界明瞭やや高濃度な円形腫瘤を認めた.乳腺超音波検査では最大径4cmの嚢胞性病変として描出された.胸部CTおよびMRIでは,径4cmの境界明瞭な嚢胞性腫瘤と内部に突出する壁在結節を認めた.穿刺吸引細胞診で腺癌細胞を検出した.嚢胞内乳癌と診断し乳腺部分切除術を施行した.摘出標本の肉眼所見では,嚢胞壁から結節状および乳頭状に発育する腫瘍を認め,病理組織診断では,嚢胞壁内にわずかに浸潤する髄様癌と診断した.核Grade 3,ER(-),PgR(-),HER2(-)であった.残存乳腺に対する放射線治療とFEC100を4サイクル行った.術後13カ月経過し,無再発生存中である.
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 34 (2), 172-177, 2009
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679323714176
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- NII論文ID
- 130004514807
- 10024801120
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可