フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠単剤投与の鼻閉に対する効果

DOI Web Site 参考文献3件 オープンアクセス
  • 中村 陽祐
    鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
  • 竹内 裕美
    鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
  • 福島 慶
    国立病院機構福山医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 横山 裕子
    鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
  • 森實 理恵
    鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
  • 榎本 雅夫
    NPO日本健康増進支援機構

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of efficacy of Fexofenadine/Pseudoephedrine combination tablet on patients with perennial allergic rhinitis: Evaluation by rhinomanometry
  • ―鼻腔通気度検査による評価―

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説明

<p>抗ヒスタミン薬の鼻閉に対する効果を補完するために,第2世代抗ヒスタミン薬のfexofenadineフェキソフェナジンと経口血管収縮薬のpseudoefedrineプソイドエフェドリンの配合剤(F/Pと略す)が臨床で使用されている。F/Pの鼻閉に及ぼす臨床効果は経験的に確認されているが,鼻腔通気性の変化を客観的に評価した研究はほとんどない。本研究では,通年性アレルギー性鼻炎患者17人(男性12人,女性5人,平均年齢28.6歳)を対象として,F/P服用後の鼻腔通気性の変化を鼻腔通気度検査によって検討した。また,F/P服用後の自覚的な鼻閉感の変化についてVASを用いて検討した。</p><p>鼻腔通気度検査は,F/P服用前は4時間,服用後は8時間,30分毎に測定した。また鼻閉感は,鼻腔通気度検査に合わせて測定した。</p><p>鼻腔通気性の客観的な指標である総鼻腔気流量は,服用後90分から有意に増加し,服用後8時間まで有意な増加が持続した。一方,鼻閉感は,服用後2時間から有意に低下し,服用後6時間まで有意であり,試験期間の服用後8時間の間,効果が持続した。</p><p>本研究によって,F/Pの鼻腔通気性に対する速やかな効果発現と持続性を客観的に証明することができた。また,鼻腔通気性の改善に伴い自覚的な鼻閉感も有意に改善することが確認された。</p>

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参考文献 (3)*注記

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