腸内細菌検索法の変遷と現状

  • 藤澤 倫彦
    日本獣医生命科学大学応用生命科学部食品衛生学教室
  • 大橋 雄二
    日本獣医生命科学大学応用生命科学部食品衛生学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Progress and Present Status of Methods for the Analysis of Intestinal Microbiota
  • ―培養法からメタゲノム解析まで―
  • —From Cultivation to Metagenome Analysis—

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説明

健常なヒトや動物の腸内には多種多様な細菌が存在している.これら細菌の生態や機能についての検討を行うに当たっては精度の高い検出法を用いることが基本である.現在まで,これら細菌叢を検索するためのEG寒天培地やBL寒天培地といった非選択培地および種々の高感度選択培地,ロールチューブ法,嫌気性グローブボックス,Plate-in-bottle法といった腸内に優勢に存在する高度嫌気性細菌検出のための手段が開発されてきた.一方,近年における分子生物学の進展に伴い,FISH法,PCR法,クローンライブラリー法,DGGE法,TGGE法,T-RFLP法,メタゲノム解析といった細菌遺伝子をターゲットにした腸内細菌叢検索法も用いられてきている.本稿では,腸内細菌叢検索手技の歴史的変遷と現状についてその概略を述べた.<br>

収録刊行物

  • 腸内細菌学雑誌

    腸内細菌学雑誌 25 (3), 165-179, 2011

    公益財団法人 腸内細菌学会

参考文献 (79)*注記

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