細胞・組織バイオセンシング技術の進展

  • 池野 慎也
    九州工業大学大学院生命体工学研究科 独立行政法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業
  • 春山 哲也
    九州工業大学大学院生命体工学研究科 独立行政法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業

書誌事項

タイトル別名
  • Biosensing technology for cellular and tissular responses
  • サイボウ ソシキ バイオセンシング ギジュツ ノ シンテン

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抄録

本稿では,細胞・組織の機能を計測する細胞バイオセンシングに関する研究について概説した.細胞機能を解析する強力なツールとなってきたローダミン等の蛍光プローブを用いた細胞機能研究や,遺伝子クローニング及び遺伝子操作技術の発展により実現した,組換え細胞によるセンサー細胞の構築と,その有毒物質や外来因子の特異的検出への応用研究を紹介した.更に,細胞の応答現象がヒトが外部から受ける影響を直接反映するものであることに着目した細胞バイオセンシングに関する研究を取り上げ,その有用性,今後の展望を述べた.このような細胞・組織からの生体情報分子を認識する技術は,生体の生命情報をとらえることを可能し,医薬品開発を筆頭に今後様々な産業での展開が期待される.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 53 (3), 135-146, 2004

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (96)*注記

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