酢酸ランタン1.5水和物のグリコサーマル処理によるLa(CH<SUB>3</SUB>COO)<SUB>2</SUB>(OH)の生成およびその熱分解挙動
書誌事項
- タイトル別名
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- Formation of La(CH<SUB>3</SUB>COO)<SUB>2</SUB>(OH) by Glycothermal Treatment of L a n thanum Acetate Sesquihydrate and Its Thermal Decomposition Behavior
- 酢酸ランタン1.5水和物のグリコサーマル処理によるLa(CH3COO)2(OH)の生成およびその熱分解挙動
- サクサン ランタン 1.5 スイワブツ ノ グリコサーマル ショリ ニ ヨル
- Special Articles on Technology and Its Characterization for Synthesis of Inorganic Materials. Formation of La(CH3COO)2(OH) by Glycothermal Treatment of Lanthanum Acetate Sesquihydrate and Its Thermal Decomposition Behavior.
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抄録
酢酸ランタン1.5水和物の1,4-ブタンジオール中でのグリコサーマル処理による生成物を検討した。13C-NMRスペクトルには酢酸イオンの存在が認められ,またIRスペクトルでは酢酸イオンとともに水酸化物イオンの存在が認められたことから,生成物は酢酸ランタン中のアセチル基が脱離した二酢酸一水酸化ランタン(La(CH3COO)2(OH))であると結論した。元素分析の結果と酸化ランタンへの加熱減量も理論値とよい一致を示した。この生成物は,一酢酸一酸化ランタン,炭酸酸化ランタンを経て酸化ランタンへと分解した。生成物は燐片状結晶が積層した形状を持つ。この形状は原料の酢酸ランタン1.5水和物の形状とまったく異なることから,反応は結晶水に由来する水と1,4-ブタンジオールの混合溶媒への溶解を経ると考えられる。また,生成物から酢酸塩酸化物への熱分解はトポタクティックな変化であると考えられる。比較のため酢酸ランタン1.5水和物の熱分解過程も検討し,これまで報告の無かった無定形酢酸ランタン無水和物の生成が認められた。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1991 (10), 1254-1260, 1991-10-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679334552960
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- NII論文ID
- 130004159464
- 40002846369
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- NII書誌ID
- AN00186595
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- NDL書誌ID
- 3744712
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可