孤立性小結節影を呈した肺原発diffuse large B-cell lymphomaの1例

  • 元石 充
    独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器外科
  • 岡本 圭伍
    独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器外科
  • 賀来 良輔
    独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器外科
  • 澤井 聡
    独立行政法人国立病院機構京都医療センター呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of pulmonary diffuse large B-cell lymphoma presenting as a small solitary nodule

この論文をさがす

説明

症例は70歳男性.COPDで前医通院中,胸部CTで右肺S1に7 mm大の小結節影を指摘された.約1年前の胸部CTでも同部に陰影を認めており増大傾向にあった.全身検索で肺結節影以外に明らかな腫瘍性病変を認めず,またPET-CTで右肺S1の結節を含め明らかな異常集積は認めなかった.胸腔鏡下右肺部分切除術を施行,術後病理学的には粗造なクロマチンと明瞭な核小体を有する大型細胞と小型リンパ球様細胞が混在して増殖する像を認めた.大型細胞はCD20・CD79a陽性,小型細胞はCD3・CD5陽性のT細胞が主体であった.Ki67は大型細胞で高い標識率がみられ,diffuse large B-cell lymphoma(DLBCL)と診断した.術後5ヵ月目に行ったPET-CTでは新たな病変の出現はなく,孤立性小結節影という稀な陰影を呈した肺原発DLBCLと診断した.

収録刊行物

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ