緩徐に増大するpart-solid noduleを呈し,早期肺腺癌との鑑別が困難であったperibronchiolar metaplasiaの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of peribronchiolar metaplasia difficult to differentiate from early-stage lung adenocarcinoma because of increasing part-solid nodule
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説明
症例は70歳代男性で,食道癌術後の経過観察中に,7 mm大のground-glass nodule(GGN)を左肺下葉に指摘された.約4年経過しGGN内部に高吸収域が出現,さらに腫瘍径が11 mm大へ緩徐な増大を認めた.早期肺腺癌を疑い,胸腔鏡下肺部分切除を施行した.病理所見で病変は線維性隔壁に沿って円柱線毛上皮細胞,立方上皮細胞の増生を認めたが,核異型は乏しく,peribronchiolar metaplasia(PBM)と診断された.PBMはGGNを呈する早期肺腺癌との鑑別が重要な疾患の一つと考えられた.
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 30 (4), 488-491, 2016
日本呼吸器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679337829120
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- NII論文ID
- 130005150976
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可