ヨウ素との反応を利用した微量アルブミンの定量

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  • Micro Determination of Albumin Utilizing the Reaction with Iodine

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アルブミンにヨウ素を作用させると, 一定温度下では試料溶液濃度に比例してヨウ化物イオンを生じるので, 生じたヨウ化物イオンをヨウ化物イオン選択性電極を用いて硝酸銀溶液で電位差滴定することにより, 間接的にアルブミンを微量定量する方法を検討した。基礎的な滴定条件を設定するために, 必須アミノ酸とヨウ素との反応性, ヨウ素添加量の影響, メタノールの影響, 試料溶液温度の影響, 硫酸添加量の影響, 反応時間の影響ならびに共存物の影響について検討した後, 定量可能な濃度範囲を求めた。本法を適用することにより O.05~60mg のラクトアルブミン, 0.4~70mg の卵白アルブミンおよび 0.5~120mg のウシ血清アルブミンを, いずれも試料溶液温度 30℃で, ラクトアルブミンに対しては 3000 倍モル以上の, 卵白アルブミンに対しては 1000 倍モル以上の, またウシ血清アルブミンに対しては 4000 倍モル以上のヨウ素-メタノール溶液を添加することにより, 変動係数 4.8% 以内で定量可能であった。推奨する分析法を提案した。

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