親水性基,疎水性基を側鎖に持つアミノ酸共重合体の各種緩衝液中での二次構造変化

書誌事項

タイトル別名
  • Conformational Transition of Copolypeptides with both Hydrophilic and Hydrophobic Groups Side Chains

説明

側鎖に塩基性親水基を持つリジソ,オルニチソと疎水性基をもつアラニン,α -アミノ酪酸,さらにヒドロキシル基を持つセリンとのコポリペプチドを合成し,各種緩衝液中でpHおよび共存イオンのポリペプチドの二次構造に与える影響を,円偏光二色性スペクトルを用いて検討した.また,ポリリジンPoly(Lys)とも比較検討した.リジン-アラニン共重合体Poly(Lys,Ala)はクエン酸ナトリウム緩衝液中(pH4.53)でらせん(ヘリックス)構造をとるのに対し,塩化カリウム系(pH6.25)ではコイル状であった.また,リン酸緩衝液(pH6.86)ではPoly(Lys,Ala)共重合体はヘリックス構造をとるのに対しPoly(Lys)はコイル状であった.また,Poly(Lys,Ser)はヘリックス構造をとりにくいなど,ポリペプチドの二次構造は,溶液中の陰イオンの種類と構成するアミノ酸の種類に大きく依存した.側鎖にカルボキシル基とメチル基を有するアスパラギン酸-アラニン共重合体についても合わせて検討を行った.

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