脳腫瘍分類の歴史とWHO2016における神経膠腫診断の重要性

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  • An Overview of the History of Brain Tumor Classification and Glioma Diagnosis in WHO2016

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WHO2007までの脳腫瘍分類はHarvey W. Cushing, Lucien J. Rubinsteinといった著名な研究者が中心となって, 形態学に基づいた分類を行ってきた. しかし, 近年脳腫瘍に関する分子情報が膨大に蓄積され, これに基づく脳腫瘍分類の必要性が高まってきた. これらに対応するかたちでWHO2016が策定されようとしている.<br> WHO2016はintegrated diagnosisを標榜しており, 組織形態学 (histopathology), WHO grading, 分子情報 (molecular information) を総合して脳腫瘍診断を試みている. 神経膠腫分野ではoligoastrocytomaの概念が削除され, IDH遺伝子変異, ATRX遺伝子変異, 1p/19q共欠失の3点の有無に基づき, astrocytoma系腫瘍とoligodendroglioma系腫瘍に分類することが要点となっている.

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