<i>NAB2</i> exon 6-<i>STAT6</i> exon 17融合遺伝子の発現を認めた孤立性線維性腫瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Solitary Fibrous Tumor of <i>NAB2</i> Exon 6-<i>STAT6</i> Exon 17

この論文をさがす

説明

<p> 原発性脳腫瘍の中で孤立性線維性腫瘍は比較的まれである. 今回, NAB2 exon 6-STAT6 exon 17融合遺伝子の発現を認めた孤立性線維性腫瘍の1例を経験したので報告する. 症例は49歳女性. 2週間前から左後頭部痛, 嘔気を認め受診した. 脳MRIにて, 左後頭葉に多発性の囊胞を伴う40mm大の腫瘍を認めた. 腫瘍と後頭葉の間にくも膜下腔を認め, 術前に髄膜腫疑いで開頭腫瘍摘出術を施行した. 横静脈洞部に浸潤した腫瘍を残し, 亜全摘出とした. 病理学的検討では, 円形から類円形核を有する細胞増殖の間にコラーゲン線維の増生がみられ, 高倍率10視野に1個の核分裂像を認めたが壊死像はなかった. 免疫組織学的検査でSTAT6, CD34が陽性であり孤立性線維性腫瘍と最終診断した.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ