扁桃炎を契機に増悪した完全型ベーチェット病の1症例

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タイトル別名
  • Complete Behcet's disease was aggravated by the presence of tonsillitis: A case report

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説明

ベーチェット病は様々な症状を呈する免疫異常による慢性炎症性疾患である. 特に4つの主症状が全てそろった場合, 完全型のベーチェット病と診断される. 今回我々は扁桃炎を契機に増悪した完全型ベーチェット病の1症例を経験したので報告する.<br>症例は22歳男性, 主訴は発熱, 咽頭痛だった. 急性扁桃炎と診断し入院にて抗菌剤による治療を行った. しかし口腔内と喉頭に多発性アフタ, 潰瘍が出現した. その後, 結節性紅斑, 外陰部潰瘍, 虹彩毛様体炎が認められた. 皮膚科, 眼科と協力してコルヒチン投与と, ステロイド眼内注入を行った. 症状は寛解したが, 今後副症状の出現に注意する必要がある.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 22 (2), 155-160, 2009

    日本口腔・咽頭科学会

参考文献 (20)*注記

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