看護職者を対象としたCBT研修のプログラム化に向けた試行的研修の検討

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タイトル別名
  • An Evaluation of a Trial Cognitive Behavioral Therapy Training Course for Nursing Specialties: Support for Future Programing
  • カンゴショクシャ オ タイショウ ト シタ CBT ケンシュウ ノ プログラムカ ニ ムケタ シコウテキ ケンシュウ ノ ケントウ

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抄録

<p>現在,わが国において,看護職者を対象としたCBT研修は少なく,看護の専門性を活かした内容という点については検討段階で,未だ確立されていない.そこで,われわれは,看護職者を対象としたCBTの試行的研修を構築し,実施した.本研究の目的は,試行的研修において獲得した知識の定着と看護実践への活用を図るために,試行的研修に参加した看護職者13名を対象にフォーカス・グループインタビューを行い,そこで得られたデータを質的に分析した.試行的研修で得たCBTの知識と看護実践を結ぶために必要なプロセスとそれを促進する要素として,6つのテーマ:1) CBT定着のための反復学習,2)習熟度に応じた知識提供,3)理解の促進を促す課題遂行演習,4)実践への動機づけを高める体験,5)語りによる他者との相互的な学習,6)反復学習のための環境調整,が抽出された.看護実践に向けたCBT研修のプログラムには,CBT研修の導入から実践の場において,反復学習を支援する体制が必要であることが示唆された.本研究は,今後の看護実践に向けたCBT研修のプログラム化を図るための一助となると考える.</p>

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