看護師長としての望ましい行動 : 看護師長の知覚を通して

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タイトル別名
  • Desirable Behavior of Head Nurses Through Their Perception

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本研究の目的は、看護師長が知覚する看護師長としての望ましい行動を明らかにし、その特徴を考察することである。全国の病院347施設のうち、研究協力に承諾の得られた132施設に就業する看護師長1,221名を対象とする調査を行った。測定用具には、看護師長としての望ましい行動を問う自由回答式質問を含む質問紙と対象者の特性を問う質問紙を用いた。回収された質問紙は、615部(回収率50.4%)であった。あのようになりたい看護師長がいると答えた363名のうち、看護師長が示した態度や行動を問う自由回答式質問に回答した335名の記述を、Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析した。結果は、【時間を捻出し相手の話を傾聴するとともに自らも積極的に言葉をかける】【相手の個別状況を把握し、必要な内容を適切な態度と方法を用いて指導する】【相手の職種・職位・経験年数に影響されることなく信念に基づき意見を述べる】など、看護師長としての望ましい行動を表す25カテゴリを明らかにした。Scott, W. A.の式によるカテゴリヘの分類の一致率は70%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。また、25カテゴリから、10種類の特徴が見出された。今後の課題は、看護師長としての望ましい行動を表す25カテゴリを基盤とした測定用具の開発である。

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