介護職員の職務満足と生活満足 : 高齢者保健・福祉施設を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • JOB SATISFACTION AND LIFE SATISFACTION OF CARE WORKERS IN GERIATRIC CARE FACILITIES
  • カイゴ ショクイン ノ ショクム マンゾク ト セイカツ マンゾク コウレイシャ ホケン フクシ シセツ オ チュウシン ニ

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抄録

本研究は、これまでほとんど注目されていない保健福祉施設での介護職員の人的資源管理の研究として、仕事・非仕事領域を視野に人れた近年のQWLの視点から、職員の職務満足、生活満足、及びその関連性を測定したもので、それらの施設での人事施策を検討するための基礎的な情報を得ることを目的とした。対象者は高齢者の介護施設に勤務する介護職員701名(男性86名、女性612名、性別不明3名)であり、質問紙法により調査した。満足度を5点尺度で集計して平均値を求め、また、男性と女性との間または年齢の間での満足評価の差は一元配置分散分析、職務満足と生活満足の関連性については、性別、年齢別にピアソンの積率相関係数で検討した。その結果、職務満足については、労働条件に不満傾向を示す者が多く、上司には性・年齢問わず不満領向がみられた。しかし、仕事そのものや仕事全般については性別・年齢問わず満足傾向がみられた。生活満足については、すべての項目について性別・年齢問わず満足傾向がみられた。職務満足と生活満足との関係については、流出性と呼ばれている正の有意な相関関係が部分的にみられ、とくに、「勤務時間・勤務体制」、「仕事全般」、「健康」、「余暇」、「生活全般」などの局面で多く認められたが、性、年齢によって認められる局面に相違があった。

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