敗血症におけるフイブリン分解産物としてのFDPとD‐dimer測定の比較

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  • Discrepancy of Elevated Levels between Fibrin/Fibrinogen Degradation Products and D-dimer in Sepsis

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sepsisにおいてFDPとD-dimer値の挙動は, 必ずしも一致しないことが知られている. 今回, 両者の特性を明らかにすることを目的とした.[方法]臨床的にsepsisと診断された42例において診断日と診断後3日目にFDPとD-dimerの測定し, 両者を比較した. [結果と 察]18例ではmultipleorgan dysfunction syndrome(MODS)の合併がみられた(MODS群). Sepsis発症時におけるFDP値は, MODSを合併しなかったnon-MODS群, MODS群間で差はみられなかったが, D-dimer値はMODS群において有意に高値であった(p< 0. 05). 一方発症後3日目におけるFDP, D-dimer値はいずれもMODS群が高値を示した. D-dimer/FDP比の比較では発症日, 発症3日後でともにMODS群が有意に高値を示した(p< 0. 01). sepsisではD-dimerは早期から上昇がみられ, MODS発症の予測に有用と考えられた.

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