発達障害へのプレイセラピーによるアプローチ

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タイトル別名
  • Play Therapy Approach to Developmental Disorder
  • 新版K式発達検査2001を用いた検討
  • Consideration Using the Kyoto Scale of Psychological Development 2001

抄録

本研究では,9名の児童を対象に行ったプレイセラピーをもとに,発達障害の児童に対するプレイセラピーの効果を実証的に検討した。6ヶ月間のプレイセラピーの前後に行った新版K式発達検査2001の結果を比較すると,発達障害と見立てられた6事例のうち,4事例において発達指数に1SD以上の変化が認められた。また,発達指数が変化した群と変化しなかった群から3事例を呈示し,プレイセラピーと発達指数の変化の対応について検討した。その結果,変化あり事例ではセラピーの中で具体的な定点を繰り返し体験したことが,抽象概念の理解につながったと考えられた。変化なし事例においては,母子分離の課題が大きく,発達指数に直接つながらない側面がセラピーで扱われていたことが明らかとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679448562944
  • NII論文ID
    130004562194
  • DOI
    10.11377/sandplay.26.3
  • ISSN
    2186117X
    09163662
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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