ニホンツキノワグマ(<i>Ursus thibetanus japonicus</i>)におけるBioelectrical impedance analysis(BIA)による体脂肪量測定

  • 中村 幸子
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科
  • 岡野 司
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科
  • 吉田 洋
    山梨県環境科学研究所
  • 松本 歩
    岐阜大学応用生物科学部野生動物医学研究室
  • 村瀬 豊
    岐阜大学ツキノワグマ研究会
  • 加藤 春喜
    NPO法人白川郷自然共生フォーラム
  • 小松 武志
    阿仁ツキノワグマ研究所
  • 淺野 玄
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科:岐阜大学応用生物科学部野生動物医学研究室
  • 鈴木 正嗣
    岐阜大学応用生物科学部野生動物医学研究室
  • 杉山 誠
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科:岐阜大学応用生物科学部人獣共通感染症学研究室
  • 坪田 敏男
    北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Use of Bioelectrical Impedance Analysis to Measure the Fat Mass of the Japanese Black Bear(<i>Ursus thibetanus japonicus</i>)
  • Use of bioelectrical impedance analysis to measure the fat mass of the Japanese black bear (Ursus thibetanus japonicus)
公開日
2008
DOI
  • 10.5686/jjzwm.13.15
公開者
日本野生動物医学会

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説明

Bioelectrical impedance analysis(BIA)によるニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)(以下,クマ)の体脂肪量FM測定法確立を試みた。クマを横臥位にし,前肢および後肢間の電気抵抗値を測定した。その値をアメリカクロクマに対する換算式に当てはめ,クマのFMを求めた。2005年9月から翌年の1月までの間,飼育下クマを用いて体重BMおよびFMを測定したところ,BMとFMの変動は高い相関(r=0.89)を示した。よって,秋のBM増加はFM増加を反映していること,ならびにBIAがクマのFM測定に応用可能であることが示された。飼育クマの体脂肪率FRは,9月初旬で最も低く(29.3±3.3%),12月に最も高い値(41.6±3.0%)を示した。彼らの冬眠開始期までの脂肪蓄積量(36.6kg)は約252,000kcalに相当し,冬眠中に1,900kcal/日消費していることが示唆された。一方,2006年6月から11月までの岐阜県および山梨県における野生個体13頭の体脂肪率は,6.9〜31.7%であった。野生個体のFRは飼育個体に比較して低かった。BIAを用いて,ニホンツキノワグマの栄養状態が評価でき,この方法は今後彼らの環境評価指標のツールとしても有用であると思われる。

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (30)*注記

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