チューベローズ(<i>Polianthes tuberosa</i>)カルス培養液からの多糖類のろ過分離・回収に及ぼす操作因子の影響

  • 峯 浩二
    花王株式会社 エコイノベーション研究所 大阪大学大学院基礎工学研究科 物質創成専攻化学工学領域
  • 宇治田 吾朗
    欧州花王化学株式会社
  • 田谷 正仁
    大阪大学大学院基礎工学研究科 物質創成専攻化学工学領域

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Operational Parameters on Filtration and Recovery of Extracellular Polysaccharides from Culture Broth of <i>Polianthes tuberosa</i> Callus
  • チューベローズ(Polianthes tuberosa)カルス培養液からの多糖類のろ過 分離・回収に及ぼす操作因子の影響
  • チューベローズ(Polianthes tuberosa)カルス バイヨウエキ カラ ノ タトウルイ ノ ロカ ブンリ ・ カイシュウ ニ オヨボス ソウサ インシ ノ エイキョウ

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説明

Polianthes tuberosa(チューベローズ)カルスによる細胞外多糖の生産に関し,カルスの分離方法と多糖類の回収効率について検討した.分離すべき固形分(カルス,細胞片)の中には,回収すべき多糖の分子サイズを下回る粒子径のものが存在した.カルス単独のデッドエンド定速ろ過では,形成するケークが圧縮性を示した.珪藻土,シリカ,セルロースパウダーなどのろ過助剤を用いたケークろ過では,検討した操作条件の下でケークが非圧縮性を示し,カルスの分離と多糖の透過を両立できた.それは,カルス,ろ過助剤,多糖の電気的反発によるものと考えられた.3% NaCl存在下で,粒径の小さなろ過助剤(平均粒子径27.1 µm)を用いると,光学的透過度が95%前後の清澄なろ液が安定して得られ,多糖がほぼ100%回収できた.

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参考文献 (17)*注記

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