立体映像酔いの評価法としての重心動揺検査について(立体映像技術一般)

書誌事項

タイトル別名
  • On the stabilometry as a method to evaluate motion sickness induced by 3D movie
  • 立体映像酔いの評価法としての重心動揺検査について
  • リッタイ エイゾウ ヨイ ノ ヒョウカホウ ト シテノ ジュウシン ドウヨウ ケンサ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

映像酔いが生体に及ぼす影響に関する計測手法には主観的評価などの心理的計測手法と,自律神経活動に関する計測などの生理学的計測手法とがある.前者に関して最もよく知られているのはSimulator Sickness Questionnaire(SSQ)である.[検査方法]健常若年者10名(23.6±6.9)を対象に安静時における重心動揺検査およびSSQ諮問を行った.立体映像下に被験者をRomberg姿勢のまま1分間曝露し,その後連続して同映像を提示しながら1分間,連続して開足(両足間隔20cm)にて1分間,重心動揺検査を行い,その直後にSSQ諮問を行った.[検査成績]安静時における動揺図は多中心型と呼ばれるものであり,重心動揺を記述する数理モデルの時間平均ポテンシャルには数個の谷間が存在していることが分かる.立体映像曝露に伴い,時間平均ポテンシャルの勾配はゆるやかになることが開足時の動揺図より明らかとなった.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (22)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ